ネクロマンティック きちがい王子がボスに一方的に語ってるお話（？） ＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋ ねえボス、ボスはシャム双生児って知ってる？ あ、いきなりなに言ってんだ？コイツ？って顔してる。 オレはねぇ、にいさまとくっ付いて産まれて来たんだ。 でもね、にいさまが二人も王は要らないよって父さまにいって言って オレとにいさまを分けたの。 ちょっきん！って。 オレはにいさまとずっと一緒に居たかったのにさ。 にいさまは酷いよね。 だから、父さまが 「お前達の、どちらか生き残った方に王座を譲る」 「さあ、好きな武器を選べ」 「生き残った方が新たな王だ」 そう言った時俺はにいさまを縛り付けるワイヤーを手に取ったんだ。 オレは王座なんかには興味なかったけどにいさまと一緒に居たかったから。 でもにいさまは違ったみたい。 オレとの繋がりを断ち切るナイフをにいさまは選んだんだもの。 酷いよね。 ずっと一緒に居た、だれよりも近い存在だったにいさまは 誰よりもオレを憎んでたみたい。 おなじ者として生まれた存在はオレにとっては安心と信頼の象徴だったけど にいさまにとってそれは個を脅かす恐怖の象徴でしかなかったんだって。 オレはずっとにいさまもオレと同じ風に考えてるとばかり思ってたから 凄いショックでさ。 それを聞いた時思わず死にたいって思ったくらい。 え？なに、おまえでも死にたいって思うことがあるんだなって？ 俺を何だと思ってんのさ(笑） でもさ、ホント、ショックだったんだ。 ボスだって分かるでしょ？ いままで信じきっていた人に裏切られる気持ち。 わ、ごめんごめん。そんなに睨まないでよ。 でもね、死にたいって思ったと同時に殺したいとも思ったの。 もうね、オレの事愛してくれないって分かっちゃったから。 心がもらえないなら体だけでいいやって思って 不意打ちでワイヤーで首を絞めてやったんだ。 オレは昔はにいさまの後に付いてくだけで何にも出来ない子供だったかし オレがにいさまのこと大好きだってこともにいさまは知ってたから まさかオレがにいさまを攻撃するとは思わなかったらしくて あっさり仕留められたんだ。 それでね、その後にいさまと初めてキスをしたんだ。 にいさまの唇は冷たくてちょっと味気なかったけど。 にいさまの体にはあんまり傷を付けたくなかったんだけど 首を絞めたときにワイヤーが食い込んだ所から血が出てて オレは酷く興奮したんだ。 にいさまの白い肌にオレが付けた傷から出た赤血が映えててね。 それで、にいさまはもう動かないんだ オレの思うままに出来るんだって思ったら 実の兄に、それも死体にひどく欲情した。 そのまま初体験に突入さ。 初めての相手が双子の兄の死体だなんて、なかなかないよね。 にいさまの体は冷たくて火照った体にちょうど良かったよ。 反応が返ってこなかったのは少し残念だったけど。 すごい気持ちよかったからあんまりそこまで気が回らなかったし。 沢山キスもした。 それはもういたるところにね。 セックスもたくさんしたよ。 何日もオレは死体のにいさまと一緒に居たんだ。 その間に父さまと母さまを殺したり ムカつく使用人どもをぶっ殺したりもしたけどね。 でもやっぱり子供だったんだよ、おれは。 ちゃんと防腐処理とかをやっていないでそのまま置いといたからね にいさまに死体がだんだん腐り始めたんだ。 にいさまにぎゅってすると、ずるって肌がずれたり、 髪を梳こうとすると頭皮ごと剥がれそうになったりね。 それでもしばらくは傍に居たんだ。 やっぱりオレはにいさまが好きだから離れたくなかったしね。 でも、キスをする唇がどこだか分からなくなってきた頃 オレは城を出たんだ。 にいさまの代わりににいさまが選んだナイフを持って。 そんで、ここにきたんだ。 にいさまの死体をきちんと保存しとけばよかった。 もしあの頃に戻れるなら、俺に言ってあげたいよ。 そしたら、今でもオレはにいさまとずっと一緒だったのにな。 オレ、ボスの事大好きだよ。 一番すきなのはやっぱりにいさまだけど。 だからオレを裏切らないでね？ 裏切ったらにいさまみたく殺しちゃうからね。 ＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋ とりあえず終われ。 何が書きたかったかというと ・シャムッ子な王子 ・双子の兄をにいさまって呼ぶ王子 ・ナイフはもともと兄の得物だった ・死体とえっちしちゃう王子 ・さりげに王子→ボス さりげなく王子が好きだな私。 双子キャラは１回はシャムッ子妄想をしないと気がすまないです。 シャム双生児大すきです。 タイトルの「ネクロマンティック」は昔の映画のタイトルから。 ネクロフィリアの男女が拾ってきた死体とえっちする映画。 最初の方、生きてるうさぎから血を抜いて皮を剥ぐシーンが印象的。 ちなみに１８禁です。 分類としては多分ェロでは無くホラー・グロです。