俺の目の前にいるのは ヴァリーアーのボス 剣帝テュ―ル

戦いを挑んでから もう2日目だ

さすが 剣帝と歌われるだけの事はある

オレは割りとボロボロ 相手はまだ多少なりとも余裕有りな感じだ

だけど コイツぐらいたおせない実力なんて あいつの横に立つためには不十分だ



剣帝が言う



「おまえのような子供が 何をいきがって私に挑んだかは知らぬが おまえ程度の実力
 
 片手の私でさえ 倒せまい」



 
ああ、そうだ 俺は大事なことを忘れてた

相手は片手 オレは両手をもってた



「...そうだな あんたが片手でオレが両手持ってちゃ対等じゃねぇよな」



スパン!

そう言って 俺は自分の左手を切り落とした

目の前の剣帝は 眼を見開いて驚愕してやがる



「...気でも違ったか...?」



( まさか! )

ぼとっ 転がる左手

ドボドボ 溢れる血


「これで オレとあんたは同じ条件だぁ!

 さぁ 剣帝! コレでもう あんたが負けたときに言い訳できねぇぞぉ」


痛みを紛らわすため 剣帝に向かって叫ぶ

ああ イテェ!! だがそうだ コレくらいのハンデつけてこいつに勝たなきゃ

あいつの強さには付いていけねぇ

あいつの目指す物は目の前の剣帝よりも上のモノ

これは 目的のための通過点にすぎねぇ




そうだ あとであいつにあの手を送ってやろう

(きっと受けとらないだろうケド)

たしか ジャポーネの娼婦は誓いを立てる時に小指贈るって言ってたっけ

オレの誓いの覚悟は小指程度じゃたんねぇって言ってやろう






あぁ やべぇ 思考が飛ぶ 
 
結構出血が堪えるぜぇ

とっとと終わらせて あいつの所へ行こう

「さぁ 次で終わりにするぜぇ 剣帝よぉ!」







覚悟を決めろ






ズキズキキズキ